認定看護師からひとこと
白波瀬 道子(緩和ケア認定看護師)
がんと診断されたときから緩和ケアは始まります。患者さまの身体的苦痛や心理、社会的苦痛、スピチュアルな苦痛に対し、多職種協働により患者さまとご家族のQOL向上をさせ自分らしく生きていけるように支えています。主な活動内容は入院患者さまに対し、毎週月曜日に医療者チームでラウンドを行い、疼痛緩和や患者、家族とのかかわり方などの相談に対応しています。また、院内外の研修実施により、緩和ケアの知識を高め実践能力の向上を目指しています。今後は訪問看護や外来にも活動の場を広げていきたいと考えています。
牧野 敦子(がん性疼痛看護認定看護師)
がんは、再発・転移・浸潤を特徴とした様々な症状を呈しますが、痛みは各時期に多くの患者さまが体験する症状です。痛みは患者さまの日常生活を障害し、その苦痛自体が脅威となりQOLを低下させます。患者さまの痛みを全人的視点で捉え、適切に身体的状況をアセスメントし、薬剤に対する評価を行い、疼痛緩和を駆使することで、疼痛緩和を「実践」していきます。そして、現場のスタッフが疼痛緩和に関する知識・技術が習得できるように定期的に院内研修を開催しています。
西岡 さおり(認知症看護認定看護師)
認知症看護エキスパートナースとして6年間活動した後、より専門的な知識と技術を習得したいと考え、認知症看護認定看護師となりました。病棟で直接患者さまと関わりながら、認知症をもつ患者さまができるだけなじみやすい環境やケアをスタッフと一緒に考え実践しています。また、医療者や介護ご家族からの相談に応じたり、院内外で研修を行っています。今後は当院の認知症看護の質の向上、人材育成に力を入れて、また院内に留まらず地域に貢献できる認知症看護認定看護師を目指します。
飯田 祐子(がん化学療法看護認定看護師)
がん化学療法看護認定看護師は、抗がん剤治療を受ける患者さまとご家族を支え、安全を守っていくことを使命としています。
がんと診断された患者さまやご家族は、抗がん剤治療を選択し治療を受ける過程で、副作用症状への不安、いままでの生活や仕事の役割を継続できるのかという様々な気がかりを持つことになります。また、外来で治療される時は、自宅で副作用症状に対処していくことにもなります。これらの治療にまつわる不安や副作用症状の緩和を共に行い、その人らしく生活し治療を継続できるように支援いたします。
具体的な活動内容は、患者さまや家族に対し、抗がん剤治療を決定・変更する際の意思決定の支援、副作用症状に対する予防や症状緩和のセルフケア支援、患者相談を行います。看護師に対し、抗がん剤治療や投与管理の勉強会やマニュアルの整備、コンサルテーションを通して治療が安全に実施できるような環境を整備していきます。
高松 尚子(感染管理認定看護師)
病院は病気を治しに来るところですが、その病気の治療過程で生じてしまった感染を「医療関連感染」と言います。それを防ぐことが、感染管理認定看護師の1番の使命だと思っています。そのための対策を根拠に基づいて立案し、病院の全職員が実践できる方法を試行錯誤する日々です。「医療関連感染ゼロ」を目指します!
専門看護師からひとこと
吉崎 彩(老人看護専門看護師)
老人看護専門看護師は、認知症や嚥下障害などをはじめとする複雑な健康問題を持つ高齢者のQOLを向上させるために看護を提供することを特徴としています。高齢者の方が安心して療養生活を送り地域に帰るためお手伝いができればと考えています。