薬剤部のご紹介
薬剤師を目指す薬学生の奨学金制度
綾部市立病院では、薬剤師として働きたいと考えている薬学生を対象とした奨学金制度を、平成30年度に新設しました。 |
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薬剤部長からのご挨拶

薬剤部長の杉田です。当院では、患者さまにやさしく親切な病院であることを目指しており、院長指揮のもと、皆が同じ方向をめざして取り組んでおります。
新型コロナウイルス感染症が発生し、はや3年が経過しようとしております。当院の薬剤師も新型コロナウイルスパンデミックを収束させるべく、ワクチン集団接種や小児のワクチン接種に対しても尽力しております。近頃はコロナ禍において、患者さまからお薬の相談をされる機会が増加しており、より安全かつ効果的に服用いただけるようご説明をしております。また医師や看護師と協働し、患者さま個々に合わせた適切な量に薬を調節するなど、患者さまが見えない部分でも尽力しております。
お薬や治療に関してお困りになられた時には薬剤師にお気軽にご相談ください。お答えできる範囲でお話させていただきます。また、そのような時には「おくすり手帳」が役立ちます。ご希望される方は、遠慮なくお申し付けください。
最近は医薬品の供給不安定が社会問題となっております。なるべく不足のないように尽力しておりますが、メーカーからの出荷停止などでやむを得ず不足が発生してしまう場合がございます。その際は代替薬への変更や、分割調剤など患者様にご協力をお願いすることもあるかもしれませんがご理解賜りますようお願い申し上げます。
薬剤部長 杉田 直哉
概要
薬剤部は病院理念である「患者さま本位の医療」をめざし、業務にあたっています。またチーム医療にも積極的に参加し、病院全体で安全でよりよい医療が提供できるよう努めています。
業務内容
【調剤業務】
電子カルテを使用し、オンラインで安全かつ効率的な調剤を行っております。調剤監査システムを用いて患者さまごとに薬歴管理、重複投与、相互作用等の処方チェックを行っております。調剤過誤防止、調剤の迅速、効率化を図るため、さまざまな調剤用機器を導入しております。昨年、計数調剤支援システムを導入し、より安全な調剤が行えるようになりました。
➀自動錠剤分包機
②計数調剤支援システム
➂散薬監査システム
④水薬監査システム
⑤ピッキングマシン(自動注射薬取り揃え機)
1.内服、外用薬調剤
処方箋に基づき安全で、正確な調剤を行っております。服用する薬が多い患者さまには、自動錠剤分包機を用いて複数の薬を分包することで服用間違いを防止します。またお薬説明書を作成して文書による情報提供を行っております。
2.注射調剤
ピッキングマシン(自動注射取り揃え機)を利用して、患者さまごとに1日分ずつセットして払い出しています。
3.お薬相談
お薬相談窓口で外来患者さまの薬に関するさまざまな相談や問い合わせに対応しております。

注射調剤

ピッキングマシン

内服調剤

錠剤分包機

散薬調剤
【抗がん薬・中心静脈栄養(TPN)輸液の無菌調製】
抗がん薬の計量調製は、安全キャビネットを使用し、全ての抗がん薬の調製に閉鎖式薬物移送システム(CSTD)を活用する曝露予防策をとっております。その他、レジメン(抗がん薬の投与量・投与速度などの記載された投与計画書)や治療スケジュールの作成援助、薬歴管理、処方監査も併せて行っております。
中心静脈栄養(TPN)輸液はクリーンベンチを使用し、無菌的な調製を行っております。
抗がん薬や中心静脈栄養(TPN)輸液の調製には混注監査システムを活用し、万全の事故予防体制で業務を行っております。
【薬剤管理指導業務】
入院患者さまに服薬中の薬や注射薬について説明、指導を行い、相互作用や副作用の確認、薬歴管理を行っております。

抗がん薬計量調剤

薬剤管理指導

糖尿病チーム
【チーム医療への参画】
医師、看護師、コメディカルなどの医療スタッフとともに、多職種の中で専門性を発揮し、よりよい治療を行えるように活動しております。糖尿病チーム、感染制御チーム(ICT)、栄養サポートチーム(NST)、認知症サポートチーム(DST)、呼吸療法サポートチーム(RST)、緩和ケアチーム、褥瘡管理チームなど様々な医療チームに参加しております。
【病棟活動】
入院患者さまが持参された薬の確認や内服薬に関して、患者さま自身が管理できない場合に看護師預かり(ナース管理)として、入院処方薬、持参薬の管理を行っております。
【医薬品情報(DI)業務】
医薬品情報業務とは、診療に使用される医薬品に関する様々な情報を収集、整理、提供する業務のことです。情報を早く・正確に製薬会社・書籍・インターネット等で入手し、医薬品情報室で管理しております。その中から必要な情報を抽出して、医師や他の医療従事者ばかりではなく患者さまにも提供しております。
【院内製剤】
治療に必要でありながら市販されていない特殊な薬剤を、医師の依頼に基づいて調製しております。
【病院実習受け入れ】
薬学生の病院実習の受け入れを行っております。