循環器内科
概要
小さな町の循環器内科であり、冠動脈形成術(PCI)などの治療実績の多さを誇ることはできませんが、標準的治療を安全に迅速に行うことをモットーとしています。特に救急対応には力を入れており、休日にも循環器内科医2名のオンコール体制を敷いています。これにより、夜間や休日であっても急性心筋梗塞(AMI)搬入後60分以内のPCI開始を実現できています。
診療内容
循環器内科スタッフ4名はすべて常勤であり、3名は循環器専門医を取得しています。診療内容および検査・治療機器ともに日本循環器学会の規定を満たしており、日本循環器学会研修施設認定も受けています。
診療内容は、冠動脈・末梢血管に対するカテーテル治療をはじめ、ペースメーカ移植術、睡眠時無呼吸症候群に対する呼吸補助治療などを行っていますが、当院には心臓血管外科が開設されていないため、心臓・大血管に対する手術や不整脈に対するカテーテル・アブレーションについては関連する病院にお願いしています。
平成16年に冠動脈形成術(PCI)に薬剤溶出性ステントを使用するようになって以降、再狭窄が著しく減少したために、冠動脈造影・PCI施行症例数が減少しました。綾部市の人口減少の影響もありますが、治療成績の向上による正常進化だと理解しています。
当院には呼吸器内科常勤医が不在のため、呼吸器内科疾患も循環器内科が対応しています。京都大学呼吸器内科非常勤医師と共同して診療しており、肺癌に対する化学療法や、慢性閉塞性肺疾患、慢性呼吸不全に対する在宅酸素療法などについても、標準以上の質が担保されていると思います。手術可能な肺癌や難治性の気胸などについては、当院呼吸器外科が対応しています。
症例数・治療実績
【2020年度の診療実績】
心臓超音波検査 1,779例
冠動脈造影検査数 87例
冠動脈形成術(PCI) 67例
末梢血管カテーテル治療 13例(シャント血管治療を含む)
永久ペースメーカー移植術 17例
急性心筋梗塞搬入例 18例

スタッフ紹介
氏名 | 卒年 | 役職名 | 専門分野 | 資格 |
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志賀 浩治 (しが こうじ) |
S60年 | 副院長 | 循環器内科一般 心血管カテーテル治療 心臓核医学 |
日本内科学会総合内科専門医 日本内科学会認定内科医 日本循環器学会認定専門医 |
河野 泰之 (こうの ひろゆき) |
H3年 | 内科系診療部長 | 循環器内科一般 心血管カテーテル治療 |
日本内科学会認定内科医 日本循環器学会認定専門医 |
足立 芳彦 (あだち よしひこ) |
H5年 | 循環器内科部長 | 循環器内科一般 心血管カテーテル治療 心臓核医学 |
日本内科学会認定内科医 日本循環器学会認定専門医 |
足立 悠 (あだち ゆう) |
H25年 | 医師 | 循環器内科一般 | 日本内科学会認定内科医 |