医療技術部 臨床工学科

概要

当院には5名の臨床工学技士が常勤しており、急性期から慢性期にかけての血液浄化療法を中心に、呼吸療法、医療機器保守管理、心臓カテーテル検査、ペースメーカ外来など様々な業務を行っています。我々は常に専門的な視点で患者さまの立場に立ち、安全で安心な医療を提供できるよう日々努力しています。また、個々の能力に磨きを掛けることで、より質の高い医療を提供できるよう、学術(研究)業績の向上にも力を入れています。

業務内容

基本方針

生命維持管理装置を用いた高質で安全なハイテク医療の実践
チーム医療を推進し、患者さま本位の医療に努める
学術業績を伸ばすことで自己研磨し、専門職の責任を果たす

主な所属先
日本透析医学会
日本呼吸療法医学会
日本医療機器学会
日本臨床工学会
関西透析超音波研究会
大阪透析研究会

■主な業務
【血液浄化療法】
平成26年度の年間血液透析施行回数は計10,943件であった。その内、HDF療法はon-line HDFを中心に1,541回施行し、β2-MG除去用吸着型血液浄化は計144回施行した。透析管理業務では透析中央監視システム(Future Net Web+)を有効活用し、透析業務全体の自動化に努めている。通常業務では、透析前準備、VA穿刺、開始操作、点検、ラウンド、回収操作、透析液の品質保持、及び透析中の患者管理等を行ない、多人数用透析監視装置、透析液供給装置、逆浸透水処理装置、及び各透析装置等の機器安全管理については、メーカーと共同して適正な保守活動を実施している。また、Vascular Accessの超音波ガイド下穿刺や形態評価、透析中のトラブル対応など、超音波装置を積極的に取り入れている。急性腎不全症例に対しては、ICUにてCHDF等を施行しており、renal indication、non-renal indicationを問わず積極的な対応に努めている。その他、LDL血漿吸着療法等のIAPPやLCAPやPMx等のDHP、及びCART、PE等の血液浄化も施行可能である。

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検査、サポート

【呼吸療法業務】

人工呼吸器に対しては、日常のトラブルを回避するために、定期的なラウンドによる作動状況や患者さまのチェック、キャリブレーション等を行っている。また、患者さまの病態を確認した上で設定条件等の変更アドバイスを行うようにも努めている。呼吸療法サポートチーム(RST)では、週に一回の多職種合同回診を行っており、早期抜管とより質の高い呼吸療法を行うことを目的として中心的な役割を担っている。院内の人工呼吸器は、HAMILTON・C2:3台、Savina:3台、Servo-i Universal:1台、Astral 150:1台、RESMED ultra:1台、SiPAP:1台である。また、酸素療法であるハイフローセラピーも積極的に取り入れている。ネーザルハイフローを使用し、加温加湿された高流量ガスを投与して治療を行っている。(ネーザルハイフロー:2台)

【ペースメーカ外来業務】

ペースメーカ外来では、定期的に植込み型ペースメーカのフォローアップを行なっている。プログラマを用いて、ペースメーカの電池残量確認、プログラム変更、機器の動作確認を行っている。

【心臓カテーテル検査業務】

心臓カテーテル検査業務として、CAG/PCI時のポリグラフ管理、外回りの業務を行っている。

【医療機器保守管理業務】

当科の管理区分である、以下の機器について保守点検計画を策定し、適正な医療機器の安全管理運用に努めている。新規導入時はもちろん、定期的に学集会を主催し、院内スタッフの機器に対する知識・技術の普及と連携強化に努めている。

・多人数用透析監視装置 ・空気殺菌脱臭装置 ・加温加湿器
・個人用透析監視装置 ・空気洗浄機 ・SiPAP
・アフェレシスモニタ ・超音波画像診断装置 ・ACT測定器
・逆浸透水処理装置 ・IABP ・体外式ペースメーカ
・透析液供給装置 ・経皮酸素分圧モニタ ・AED
・粉末製剤溶解装置 ・セントラルモニタ ・電解質測定装置
・人工呼吸器 ・ベッドサイドモニタ ・酸素コントローラ
・除細動器 ・送信機 ・パルスオキシメータ
・輸液ポンプ ・保育器 ・カプノメータ
・シリンジポンプ ・インファントウォーマ ・体温管理システム

各医療機器の管理には、医療機器管理システムである「MEister」を用いている。「MEister」は改正医療法に対応した医療機器全般の一元管理が可能であり、有効的な医療機器管理業務を施行することが可能である。一部の医療機器についてはメーカーとの間でメンテナンスリース契約を行っており、委託による定期メンテナンスを追加で実施している。

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【血液浄化件数】

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【学術実績】

2009年

1.人見泰正,衣川由美,衛藤直久,林道代,西垣孝行,水野(松本)由子 .静脈還流の促進による透析低血圧症の予防効果について.第16回近畿臨床工学会.京都,12月12-13日,2009

2.人見泰正,衣川由美,衛藤直久,林道代,奥原紀子,鳥山清二郎,佐藤暢,西垣孝行,水野(松本)由子.超音波ドプラ法を用いた指動脈血流におけるスチール症候群の診断.第42回京都透析懇話会.京都,8月30日,2009

3.鳥山清二郎, 奥原紀子, 佐藤暢, 衣川由美, 衛藤直久, 林道代, 人見泰正. 維持血液透析を施行した血友病Aの1例. 第42回京都透析懇話会. 京都,8月.2009

4.人見泰正,衣川由美, 衛藤直久, 林道代, 田尻伸弘, 奥原紀子, 鳥山清二郎,佐藤暢. 透析施行中における空気圧式マッサージ器(CARETHROMR)の使用効果について. 第54回日本透析医学会・総会.横浜,6月.2009

5.人見泰正,衣川由美, 衛藤直久, 林道代, 田尻伸弘, 山田浩史, 森田壮平,佐藤暢.選択的膜型血漿分離器「Evacure」を用いた血液浄化の有用性~長時間使用における膜性能安定性について~.第19回日本臨床工学会.徳島,5月,2009

2010年

1.衣川由美, 人見泰正, 稲葉光彦, 尾上篤志, 今田聰雄.透析患者に発生する腎癌のスクリーニング検査に適した画像診断法と実施回数の検討.第24回北京都透析懇話会.京都,10月.2010

2.衣川由美, 人見泰正, 奥原紀子, 鳥山清二郎, 佐藤暢, 藤堂敦, 染矢法行, 西村昌美.透析前・後における内シャント血流量(VF)値の分析.第54回日本透析医学会・総会.神戸,6月.2010

3.人見泰正,衣川由美,衛藤直久,林道代,西垣孝行,水野(松本)由子.動静脈瘻(AVF)における盗血現象の判別法.第20回日本臨床工学会.横浜,5月22-23日,2010, 日本臨床工学技士会会誌,No. 39, p. 124, 2010

2011年

1.衣川 由美,人見泰正,宇野喜之,河村知史,小林大樹,藤堂敦,尾上篤志.アンケート調査からみた副甲状腺エコーの現状と問題点.日本透析医学会雑誌.第44巻.432

2012年

1.笹原知里,中川隼斗,衣川由美,林道代,人見泰正. 透析室における非接触型赤外線体温測定器の有用性.第79回大阪透析研究会.大阪,9月

2.笹原知里,中川隼斗,衣川由美,林道代,人見泰正. 腋下検温不良患者に対するサーモファインダーPro(T.F.)の有用性.京都臨床工学技士会 会誌2012年度版(平成25年3月発行).P31

2013年

1.衣川由美,岩崎公亜,笹原知里,中川隼斗,林道代,人見泰正,廣田英二.シミュレータによる超音波ガイド下内シャント穿刺法の検討

2.笹原知里,中川隼斗,衣川由美,林道代,人見泰正. 透析室における非接触型赤外線体温測定器の有用性. 第58回日本透析医学会学術集会.福岡,6月

3.笹原知里,中川隼斗,衣川由美,林道代,人見泰正. 透析室における非接触型赤外線体温測定器の有用性, 第46回京都透析懇話会.京都市,8月

2014年

1.衣川由美,笹原知里,中川隼斗,人見泰正,廣田英二.エコーガイド下穿刺シミュレータの開発と評価.第18回 日本アクセス研究会学術集会.徳島,11月

2015年
衣川由美,人見泰正.自作エコーガイド下穿刺シミュレータの評価と市販化に向けた実態調査の検討.第25回  日本臨床工学技士会.福岡,5月

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